隅田川沿川の産業施設の変遷と立地形態にみる表裏転換
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概要
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本研究は,都市河川とりわけ近代産業発展の舞台となった隅田川とその沿川の産業施設に着目し,これらがやがて衰退・用途転換していく過程において,河川と産業施設との関係がどのように変化してきたのかについて,河川に対する表裏の認識という視点から分析することを通じて,沿川空間のもつ地域環境デザイン上の意義と課題について考察を行うことを目的に実施した.その結果,産業施設の河川に対する表(産業インフラとして)→裏→表(環境資源として)という認識の変化が明らかとなった.そして,河川と地域との関係を媒介する場としての産業施設の位置的な重要性が指摘され,地域の論理やニーズを的確に反映した空間デザインが課題とされた.
- 千葉大学の論文
- 1998-03-31
著者
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松本 悟
住宅・都市整備公団 千葉開発局:都市環境デザイン学研究室
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田代 順孝
千葉大学 園芸学部 緑地・環境学科 都市環境デザイン学
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宮城 俊作
千葉大学 園芸学部 緑地・環境学科 都市環境デザイン学
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木下 剛
千葉大学 園芸学部 緑地・環境学科 都市環境デザイン学