景観の継承性からみた都市内緑地を支える敷地利用形態の変容
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概要
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本研究は,東京都港区芝・麻布地区を対象として,幕末から現在までの緑景観の継承過程について,敷地利用形態から時系列的に明らかにすることを通じて,現代へ緑景観を継承させてきた社会的な要因について考察することを目的に実施した.ここで,緑景観とは,樹木を主体とする都市内の環境資源と景観要素としての性格を合わせ持つ社会的概念を表す言葉として定義する.その結果,敷地利用形態の度重なる変更にも拘わらず緑景観は継承され,典型的な5つの継承過程のタイプの存在が確認された.そこでは,敷地利用上の規範-土地資源としての緑とオープンスペースに立脚した敷地利用-が継続され,そうした敷地利用そのものを誘導,補完する手段としての地域制緑地制度の効果が推察された.
- 千葉大学の論文
- 1998-03-31
著者
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田代 順孝
千葉大学 園芸学部 緑地・環境学科 都市環境デザイン学
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宮城 俊作
千葉大学 園芸学部 緑地・環境学科 都市環境デザイン学
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木下 剛
千葉大学 園芸学部 緑地・環境学科 都市環境デザイン学
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押樋 克樹
(株)エキープ・エスパス:都市環境デザイン学研究室