子宮頸部小細胞癌の臨床病理学的検討
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概要
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子宮頸部小細胞癌の臨床経過,免疫組織化学的検討の結果を報告する。対象は1971年から2000年12月までに北里大学病院産婦人科で経験した10例であり,浸潤子宮頸癌1,312例における頻度は0.76%であった。年齢は32歳から65歳までに分布し,平均は47.8歳であった。臨床進行期はIb期4例,IIb期3例,IIIb期2例,IVb期1例で,全例不正***出血を主訴としていた。11年8か月と2年間無病生存している2例を除く,7例は治療後4か月から25か月の間で原癌死している。細胞診は全例陽性であった。腫瘍細胞は小型で細胞質に乏しく,N/C比が非常に高く,細胞境界は不明瞭であった。核は円形から類円形で,クロマチンは増量し,微細顆粒状であった。核小体は全例で不明瞭であった。免疫組織化学によるNSEとPGP9.5の陽性率は80%, NCAMとChromogranin Aでは50%,またSynaptophysinでは60%で,全例いずれかに対して陽性を示した。
- 北里大学の論文
- 2002-10-31
著者
-
新井 正秀
北里大
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角田 新平
北里大
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新井 正秀
北里大学医学部産婦人科
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上坊 敏子
北里大学医学部産婦人科
-
蔵本 博行
北里大学大学院医療系研究科
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渡辺 純
北里大学医学部病理
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角田 新平
北里大学 医学部放射線科学
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新井 正秀
北里大学 医学部放射線科学
-
角田 新平
衣笠病院産婦人科
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