介護保険と危険選択
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概要
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現在わが国では,国内外の保険会社より様々な介護商品が発売されているが,それらの支払事由のほとんどはADL(activities of daily living)障害およびアルツハイマー病その他の痴呆による認知障害(cognitive impairment)である。文献的には,ADL障害の危険因子として脳卒中の既往,血圧,下肢骨折の既往が,痴呆の危険因子として年齢,収縮期血圧,脳卒中,飲酒,身体活動,長谷川式スケールが挙げられる。当社経験も加えて総合的にみると,高血圧を基礎疾患としての脳血管障害発生が最も大きな介護の危険因子といえる。引受査定の面からは,痴呆などの逆選択の混入に対し,より適切な選択方法の確立が望まれる。また,生存保険の特性として死亡保険に比し支払査定の難易度が高いことが認識された。
- 2004-03-17
著者
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