イリザロフ法による下肢の骨延長・矯正術
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概要
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イリザロフはリングと細いワイヤーを用いた創外固定器を使って様々な疾患に応用してきたなかで,distraction osteogenesisという概念を確立した。これは1日1mmの延長により,骨のみならず神経や血管,皮膚などあらゆる組織が延長されるというものである。この方法により,それまで短縮でしか対応できなかった脚長差や様々な変形,広範な骨欠損,四肢短縮などに対しても治療が可能となった。イリザロフ法は他の創外固定器に比べ,リングを用いるため,三次元の変形にも対応できる上に,固定性の点でも優れている。しかし,複雑であること,ワイヤーを使用するため神経血管損傷の危険性があること,装置がかさばることなどの短所もある。また,創外固定の宿命でもあるピンが体外に出ていることによる感染の危険性もある。今回は,創外固定の適応,変形矯正の概念と合併症について検討した。
- 日本保険医学会の論文
- 2003-09-17
著者
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