入院給付金受給後の再入院率
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概要
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標準体で加入した被保険者が初めて入院給付を受けた時点(入院日)を観察開始日としてその後の入院発生の有無を調査し,再入院率を算出した。初回入院時の原因疾患別に,それぞれ男女別,年齢別,保険年度別の再入院率を求め,疾患群別・疾患別に検討した。同じ疾患群でも男女で再入院率の異なるものもあった。またほとんどの疾患群で加入時年齢が高いと再入院率が高くなること,保険年度の経過とともに再入院率は低くなることが明らかになった。その一方,女性では30歳台前後に妊娠・分娩によると思われる高い再入院率を示す傾向があった。また,慢性疾患を多く含む疾患群では保険年度にかかわらずほぼ一定の再入院率を示す傾向がみられた。疾患別の男女別,保険年度別の再入院率は全般的に疾患群別の再入院率とほぼ同様の傾向を示したが,ほとんどの疾患で加入時年齢が高いほど再入院率が低下する,という疾患群別とは異なった傾向もみられた。
- 日本保険医学会の論文
- 1994-12-15