リゾチームの実験的角膜感染症への応用
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概要
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リゾチームを白色家兎結膜下に注射し,角膜内へのリゾチームの有効な浸透を認めた。白色家兎角膜に実験的に感染症を作成し,リゾチーム結膜下投与の治療効果を調べた。Candida albicans, およびAspergillus nigerによる実験角膜感染症では著効が認められた。Staphylococcus aureus感染症でも,ある程度の有効性が認められた。Pseudomonas aeruginosa感染症では無効であったが,終末濃度10^<-4>MのEDTA添加で有効性が認められた。以上の結果は症例を選べば,リゾチーム結膜下投与は非常に有効な方法と思われ,今後のヒトの角膜感染症への利用の可能性が期待された。
- 北里大学の論文
- 1987-06-30
著者
-
宮田 幹夫
北里大学医学部眼科学教室
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奥脇 賢一
北里大学医学部・眼科学
-
辻沢 宇彦
北里大学医学部・眼科学
-
Bendimerad Benaouda
北里大学医学部・眼科学
-
宮田 幹夫
北里大学医学部眼科
-
宮田 幹夫
北里大学 眼科
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