キンドリングネコを用いた抗てんかん薬の作用機序に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ネコの大脳辺縁系の経時的,反復的な電気刺激によって形成される燃え上り現象(キンドリング)に対してsodium valproate (SV),diazepam (DZP), phenobarbital (PB)の3種の抗てんかん薬がどのような影響を与えるかを薬物の血清濃度の推移とともに検討した。その結果,(1)海馬キンドリングと扁桃核キンドリングに対する薬物の効果発現に相違が認められること,(2)PBがてんかん原焦点そのものの異常放電を抑制するのに対しSVとDZPは発作発射の伝播,全汎化を抑制すること,(3)反跳現象と持ち越し効果という薬物による2つの現象についても海馬と届桃核では異なる態度を示すこと,などが明らかにされた。これらの知見をもとに海馬と扁桃核のキンドリングのてんかん性神経回路における役割の違いについて考察した。
- 北里大学の論文
- 1986-02-28
著者
関連論文
- II-B-16 脳半側摘除ネコのKindlingについて(第1報)
- I-C-5 持続性精神症状を呈したてんかん患者の1症例 : その多彩な精神症状と終夜睡眠ポリグラフについて
- Sp-2 コレラトキシン誘発けいれんラット脳におけるガングリオシドについて(第1報)
- うつ病と身体症状 : 精神科入院患者を対象として(各科におけるうつ病)
- IA-16 精神運動発作重積 : 症例報告とその分類の再評価
- C-24 ウィルス脳炎によって誘発されたと思われる精神運動発作重積の1例
- 精神運動発作重積 : 症例報告と分類
- IID-9 コレラトキシンによる実験てんかんモデル(200μg、扁桃核注入例)
- IIB-4 抗てんかん薬の作用動態 : kindled catを用いた実験的研究
- I-A-4 漢方薬療法中に精神運動発作重積を呈した、妊娠34週の一女性例
- キンドリングネコを用いた抗てんかん薬の作用機序に関する研究
- タイトル無し
- タイトル無し