平行光方式モアレ法による日本人膝蓋骨の研究 : 特に軟骨性関節面の三次元分析
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概要
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ホルマリン注入固定遺体から摘出した膝蓋骨164側の軟骨性関節面について,平行光方式モアレ法によって分析を行なった。従来目測によってのみ定められていた分界稜線(関節面の内側半と外側半を分ける境界線)が,モアレ写真上ではじめて明確に定められた。その結果,この稜線を指標とした膝蓋骨のモアレ撮影規準positioningが確立でき,内側半・外側半の最大幅・傾斜角などの客観的計測が可能になった。15項目についての男女・左右別の平均値と相関関係の分析結果から,関節面内側半の幅の値が,内側半・外側半の不均等に対する最も大きな要因となることが判明した。このことは膝蓋骨の機能的役割を研究する際の資料となるだけでなく,系統発生学的に膝蓋骨を解明する際の指標となり得る。
- 北里大学の論文
- 1980-10-31
著者
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