一次性変形性股関節症について : その臨床的検討とレ線的分類について
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概要
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いわゆる一次性変形性股関節症は欧米に多く日本ではそのほとんどが二次性である。そこで英国オックスフォード大学において一次性変形性股関節症の症例を臨床的レ線的に検討し,その長期間の進展の状態により基本的には三つの型に分類される得ることを指摘した。すなわち変形性股関節症が初期より進行期に進展すればレ線的に側方転位型(lateral displacement or subluxation type),骨頭破壊型(deformed or destroyed head type),求心型(concentric or protrusion type)と分類された。さらに両側性でそれぞれが別の型に分類されるものを混合型(combined type)とした。このような分類により変形性股関節症の進行進展を細かく分析することができ,臨床症状との関連はもちろん,病変進展に寄与する因子の推定を行ない,関節変形のメカニズムを関節再造型の面から検討した。さらにこの分類により治療法の再検討を行ない,手術法などの適応決定のための基準となり得ることを示し,このような検討が術式選択などにおいて重要であることを強調した。
- 北里大学の論文
- 1976-06-30
著者
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