アンドロジニーと自尊心再考 : 日本社会における性役割的性格特性と自尊心
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概要
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本研究の目的は日本社会での性役割的性格タイプと自尊心の関係を調査・探求することである.ベム・***ロールインベントリーの日本語改訂版とローゼンバーグ自尊感情尺度を使い, 性役割的性格タイプと自尊心を測定した.対象者は455名(男性165名, 女性290名)の成人であった.結果は, 男女ともに女性性得点が男性性得点よりも有意に高かった.また, アンドロジニータイプ(男性性・女性性両得点が中央値よりも高い群)と性に一致した性役割的性格タイプ(男性型の男性群と女性型の女性群)が未分化タイプ(男性性・女性性両得点が中央値よりも低い群)や性に不一致の性役割的性格タイプ(女性型の男性群と男性型の女性群)よりも自尊感情得点が有意に高かった.日本文化の特徴(タテマエとホンネ)からこの結果を考察した.
- 2004-04-30
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