日本企業グローバル化論 : 変えるか, 不変の堅持か, 日本型システム
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
グローバリゼーション (グローバル化-以下適宜使い分ける) が国際化に代わって使われるようになったのは, まだそれほど古いことではない。当初はやや地域的な広がりが地球規模に近づくニュアンスであったが, 近年では世界的な統合, 統一, 標準化, 融合の意味合い抜きでは使えない用語になってきた。日本企業のグローバル化は, 旧習に浸ってきた戦後長きにわたる特異なシステムから, 新しい規準への急転回を意味し, これは, 混乱, 混迷にとどまらず, 企業業績にさえ甚大な影響を与え, そのダメージから回復するのに, 日本企業は, 時間, 費用ともに大きな賦課を背負うこととなった。世界から孤立した経済がありえない現代国際社会で, どうグローバル化に対処するか。世界の潮流の真のエッセンスを見据えながらも, いま伝統の日本型システムを改めて自ら問い, 廃棄・入れ替えか, あるいは逆に堅持するかを選択すべき関門に立っている。21世紀に入って, いぜん定かにならない日本企業のグローバル化の展望を試みる, 以下はその試論である。
- 九州産業大学の論文
- 2004-02-27
著者
関連論文
- グローバル化と日本企業のダイナミズム抄論 : 「失われた10年」の突破と革新経営の条件
- 産業空洞化抄論 : 空洞化発生の要因と対応策を中心に
- 現代若者論のためのメモ書き : 次代を引き継ぐ主役たちなればこそ
- 21世紀の転換期に何を課題とし, どう取り組むか(サブテーマ1: 社会環境の転換期における経営学の課題・展望, 21世紀経営学の課題と展望)
- 3 日本企業のグローバル化と地域主導性 : アジアでの経営資源管理と生産ネットを焦点に(日本企業の多様化する経営課題)
- 日本企業と国際共生(世界の中の日本企業)
- 北東アジアにおける経営教育とMBA
- A Strategic Redesign of Japanese Firms in the Era of Globalization
- 大競争下の日本企業のグローバル化ロシアにとっての戦略的意義
- 生産拠点の立地と対外戦略 : 海外シフトと国内回帰現象の狭間で・対中戦略を中心に
- 日本企業グローバル化論 : 変えるか, 不変の堅持か, 日本型システム
- 改革後ロシアのビジネス・スクール (経営大学院) (1) : ビジネス教育テキストの日本編草稿 (案)から
- アジア成長をめぐるアジア型モデルとアメリカ型の葛藤 (中) : 韓国を主に日本を従の視座からの比較検証
- アジア成長をめぐるアジア型モデルとアメリカ型の葛藤 (上) : 韓国を主に日本を従の視座からの比較検証
- アジア経済危機の実態と現地の対応 : 日系企業の対応策とアジア・ビジネスの展望
- 持続的発展のための日本企業の対アジア戦略
- 日本企業のグローバル化とアジア地域主義
- 転機の日本企業と国際技術戦略
- The Current and Future Economic Perspective of Japan
- 実証研究 : 高齢化と企業経営 : 地域企業と全国との比較をふまえて
- 実証 : 低成長下の企業行動 ( 下 ) : 日本的経営から「日本経営学」への昇華
- 実証 : 低成長下の企業行動 ( 中 ) : 集団化と多角化との視角から
- 実証 : 低成長下の企業行動 ( 上 ) : 戦略的視点から見た北部九州企業