在宅高齢者の浴槽での溺死に関する検討
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概要
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人口動態統計から、家庭内における不慮の事故のうち、「不慮の溺死及び溺水」の内訳分類の「浴槽内での溺死及び溺水」に着目した。浴槽内溺死の8割以上を高齢者が占めており、その原因に、日本の入浴習慣である、高温浴・全身浴と、浴室が寒いという住宅環境があることがわかった。浴槽内溺死は元気な高齢者の急死として起こっており、安全な入浴方法について注意喚起されているものの現時点でその取り組みは万全とはいえない状態である。今後、元気な高齢者の入浴習慣の変容や住宅環境の改善を望み、浴槽内溺死の減少を期待する。
- 2004-03-25