インフレと年金債務, 資産運用
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概要
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企業年金においては一般的に, 明文化されているか裁量によるかはともかく, 給付額がインフレにスライドして増加される. しかし, 年金債務の認識では, こうした増加の可能性はほとんど考慮されておらず, そのため現在行われている年金ALMや資産運用は必ずしも適切ではないのではないかと推測される. 本稿では, インフレスライドを勘案した年金債務の把握を示すとともに, それを前提とした年金ALMモデルを構築し, 最適な資産運用を検討する. 年金債務にインフレリスクを導入すると, たとえ株式には長期的にインフレヘッジ性があるとしても, それ以外のリスクが大きいため, 債券と株式という既存の資産だけでALMを行うことは難しい. 年金のインフレリスクをヘッジするためには, インフレリンク債の導入が不可欠である.
- 横浜国立大学の論文
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