近代日本の知識人における天皇観 : 福沢諭吉と田辺元の場合
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概要
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この論文は, 近代日本の知識人が天皇に関する言説をいかにして作りあげたのかについて, 福沢諭吉の天皇 (制) についての見解と田辺元の国家と天皇に関する議論を分析することを通じて, 考察するものである。福沢の天皇論は, 天皇を国民統合のための超越的なエレメントとして活用するという点で一貫して機能的なもめであった。また, 田辺は天皇を無と見なしている。福沢と田辺の言説は, 一見異なっているようだが, しかしそれらは国家を想像的な共同体として再考するための興味深い観点を提示している。
- 大阪教育大学の論文
- 2004-09-30
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