水道事業における補助金の費用構造に与える影響に関する分析
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概要
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本稿の目的は日本の水道事業において, 補助金が費用構造にどのような影響を与えるのかを分析するものである。分析の方法は, トランスログ型の費用関数を推定し, 水道事業者が直面する環境諸要因(たとえば, ネットワーク密度, 水源の種類など)をコントロールした上で, 補助金が費用や投入要素(労働, 資本など), あるいは規模の経済性に与える影響の程度を計測する。分析の結果, ネットワーク密度が低いほど, また受水比率が高いほど費用が割高となり, 補助金の増加も費用を上昇させることが明らかとなった。さらに, 補助金は投入要素を浪費的に使用する要因であり, 規模の経済性を減少させることも明らかとなった。
- 近畿大学の論文
- 2004-03-31
著者
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