<報告>聴覚に障害を持つ生徒への英語教育の状況について : 英語授業の現地調査と聾(ろう)学校中学部へのアンケートより
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概要
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聴覚に障害のある生徒に英語はどのように教えられているか,について実際の英語の授業の観察と全国のろう学校中学部へのアンケートで実情把握とした。授業観察は聴覚障害関係学科が置かれている大学と中学校難聴学級の二つの状況を観察することができた。大学での授業方法が中学校の授業には,例えば,ライティングの指導や英文読解など主に視覚を利用する授業が主流を占めていることなどが参考になると考えられる。また,アンケートについては,3分の1をわずかに上回る回収率ではあったが,全国にわたって回答が得られた。この中では,聴覚障害のある生徒に対する教員の姿勢,授業のあり方などが数字の上で明確に示された。また,ALTの制度がまだ徹底していないことも分かった。本研究ではこのように,単に英語の授業形態や方法にとどまらず,今後の聴覚障害のある生徒に対する英語教育など,広く教育行政までも検討する必要に及ぶことを示唆するものになった。
- 県立広島大学の論文
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