<原著>障害児のきょうだい関係と養育態度との関連性 : 遊び場面に見られる相互作用の分析から
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概要
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障害児のきょうだい関係の特徴を明らかにする目的で, 遊び場面で見られる相互作用の特徴について検討した。その結果, 障害児とその同胞の相互作用の特徴は, 健常児対照群とは異なり出生順位に関わらず, また障害の種類に関わらず, 同胞の方が障害児に働きかけ, 障害児がこれに応えるという構造を示した。その傾向は, 障害児が年下のきょうだいで顕著であった。しかし, 障害児が年上の場合には, きょうだい間での役割行動の逆転は明らかには認められなかった。むしろ年上の障害児が, 同胞と対等に関わろうとしていることが推察された。また, S-M式社会生活能力検査の結果と合わせて考察すると, 年上の障害児は彼らの生活過程の中で, 相互関係の能力を高めていると考えられた。
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