短期大学生のコミュニケーション能力に関する質的研究 : コミュニケーション教育プログラム開発に向けて
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概要
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産能短期大学能率科I部ビジネス専攻における教員と学生とのコミュニケーションの現状を質的調査の実施によって分析・考察し, コミュニケーション教育プログラム開発に必須となる概念を明確にした。質的調査の長所を最大限に生かし, 少数の学生の言動を事例研究の形で捉え, 量的調査では表れてこないデータを引き出している。考察の結果, 1) コンテクストの差に伴うコミュニケーション上の障害を理解した上でのプレゼンテーション能力トレーニングの必要性, 2) 内包的意味としての意味作用を重視した言語表現能力の向上, 3) コミュニケーションにおける双方の自立性の理解, 4) 自己の社会的アイデンティティの分析と確立, の4概念を教育プログラム開発に向けての検討要素として抽出した。具体的課題として, コンテクスト理解力向上を目的とした異世代間コミュニケーション教育の導入及び「聞く」能力の実践的トレーニングの重要性を挙げている。
- 自由が丘産能短期大学の論文
- 2004-03-25