大学生における性知識・性モラルと性行動との関係
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概要
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医学部と工学部・教育学部学生の性教育の受講状況や性、避妊などに対する意識と知識の有無や程度と性行動を比較検討することを目的に調査した。2002年7月に山梨県の国立大学工学・教育学部(男性54%、女性46%)・医学部(29%、71%)学生720名を対象に、性意識、性教育の受講、性情報源、避妊や性感染症の知識と性行動の関係を調査した。調査の可否は本人の意思で決定できることを説明し協力を得た。回収率は66.4%有効回答は59.0%であった。性教育は両群共に98%の学生が受講し、内容はA生理学、B性行動、C心理的の順であり、Bは医学部、Cは工学・教育学部が有意に多く、性の情報源は友人からの場合が多く、次が漫画からで、両群に差はなかった。避妊方法や性感染症の知識の半数は医学部が高かった。性交の是認は「納得していれば」と「愛していれば」という理由で両群共に約8割の学生が容認し、経験率は68%でその内6割の学生が両群共に2名以上と半数が避妊無しで性交していた。性教育の受講程度や性・避妊に関する知識に差があったが、避妊をしないまま、性交をするという性行動には差がみられなかった。
- 2006-03-31
著者
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