ラット骨芽細胞様細胞株ROS17/2.8におけるPTH/PTHrP受容体のごく早期の同種脱感作に及ぼすベータアドレナリン受容体キナーゼ1の影響
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概要
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PTH/PTHrP受容体におけるごく早期の受容体脱感作のメカニズムを明らかにする目的で, ROS 17/2.8細胞におけるヒトPTH(1-34) による細胞内cAMP産生に対するベータアドレナリン受容体キナーゼ1(βARK1) の影響を検討した。細胞に10^<-7>MヒトPTH(1-34) を2分間前投与した後, 10^<-7>MヒトPTH(1-34) を2分間再投与し, ヒトPTH(1-34) を一度だけ2分間投与した場合と比較した。細胞隔解液のcAMP濃度はヒトPTH(1-34)を一度だけ投与した場合に比べて約30%低下し, 同種脱感作の現象が認められた。forskolin を用いた同様の検討では同種脱感作は認められず, ヒトPTH(1-34) によるcAMP産生反応の脱感作は, PTH/PTHrP受容体を含めて adenylylcyclaseよりも上流のメカニズムが原因となっていることが示唆された。細胞にβARK1アンチセンス phosphorothioate oligo-DNAを投与してβARK1の機能を阻害すると, ヒトPTH(1-34) によるcAMP産生のごく早期の同種脱感作は抑制された。同様に, 細胞にβARK1アンチセンスmRNAを発現させてβARK1の機能を阻害すると, ヒトPTH(1-34) によるcAMP産生のごく早期の同種脱感作は抑制された。Northern blot 法でβARK1アンチセンスmRNAの発現を確認した。これらの結果から, ROS 17/2.8細胞においてPTH/PTHrP受容体の2分以内というごく早期の同種脱感作にβARK1が関与していることが示唆された。
- 神戸大学の論文
- 2001-12-20
著者
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陳 新
神戸大学大学院医学系研究科病態情報学
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陳 新
神戸商船大学 保健管理セ
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中田 裕久
神戸大学保健管理センター : 神戸大学大学院医学系研究科病態情報学
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中田 裕久
神戸大学大学院医学系研究科病態情報学
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馬場 久光
神戸大学大学院医学系研究科病態情報学
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馬場 久光
神戸大学大学院医学系研究科病態情報学:神戸大学保健管理センター
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