ストレングスに着目した支援過程研究の意味
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ストレングスは、利用者がこれまでの生活で培ってきた力や強さを重視する概念であり、今日のソーシャルワークにおいて重視されるようになっている。本稿では、まずソーシャルワークの歴史から利用者への強さの視点の変遷について整理することをとおして今日重視されているストレングスヘ着目する意義を明らかにした。また実際の支援事例の考察からは、利用者の変容過程の考察をとおしてストレングスに着目した支援展開の重要性について論じた。さらに事例の考察と先行研究からは、現在のエンパワメントや社会構成主義で捉えられているストレングスにかかわる実践枠組みが不明確である現状を指摘した。そのうえでストレングスに着目した支援展開の専門的方法としては、ソーシャルワーク支援過程にストレングスに着目した過程を位置づけて研究を深化させる必要性があることを強調した。
- 京都府立大学の論文
著者
関連論文
- ソーシャルワーク実践へのエコスキャナー開発の研究 : 支援ツールを用いたスキル訓練の方法(社会福祉援助技術への訓練方法の研究 : コンピュータ支援による実践教育の展開,I共同研究)
- ストレングスに着目した支援過程研究の意味