早期前立腺癌に対する去勢をしない新内分泌療法の治療成績 : 奏効した全6症例の報告
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概要
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社会保険船橋中央病院で,1988年4月から1996年3月までの間に発見された早期前立腺癌,stage T2bNXMOは全部で6例であった。この6例を対象に,今迄とは違った新しい内分泌療法を行った。全例去勢は行わず,始めにdiethylstilbestrol diphosphateを300〜500mg/日,9〜30日間投与した。次に,1例を除き,estramustine phosphate 420〜560mg/日を15日から6ヶ月投与した。湿疹,食欲不振や,悪心等の副作用のため全例投与を途中で中止し,次に,酢酸クロールマジノンや,luteinizing hormone-releasing hormoneアゴニスト投与にて継続した。観察期間は短いが,全例再燃なく生存中である。著者らのこの新しい内分泌療法は早期前立腺癌に対して今後試みられる治療法として価値あるものと考える。
- 千葉大学の論文
- 1997-06-01
著者
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