近世女人の碑文 : 油谷倭文子・谷幹々・頼梨影の墓碑銘
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概要
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我が国に於いては、元来一般に故人の墓碑銘の多くは男子のものを以て扱われ、女性のそれは少ないように思われ、殊に近代においてその感が強い。しかし近世文人の場合、女性の墓銘に掬すべきものがまま見受けられるが、大正の震災、昭和の戦災と度重なる災禍、またその後の墓地の整理など、時代の波はそれらも次第に煙滅の道をたどりつつある。筆者は先には村岡夫人の墓碑銘を取り上げたが (本紀要二四号)、この度は、賀茂真淵、県門三才女の一人である油谷倭文子、画人谷文晁の妻幹々、及び無事平安であった京都の頼山陽の妻梨影の墓碑銘をとりあげた。
- 2000-03-15
著者
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