自作農論考 (3) : 自立経営農家の成立
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概要
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国民経済の中に占める農業の位置は, きわめて大きい。国民の生命の基礎である食糧生産の役務を担っているからである。一国の食糧については, 現代のように交通輸送の発達, 資料豊富, 加えて自由主義的貿易風潮のたかまったなかで, 必ずしも食糧生産を自国経済に負荷せしめる必要がないのではないか, 農業に投入する労働力を一般産業に振替えて食糧は輸入に依存すべきではないか, と主張するものがある。けれども, 不測の自然災害, 世界的な戦争などの禍害というものは, 何時, 我々の頭上に振りかかるものか予測することは出来ない。そうでなくても, 日常の一寸した変動現象が大きな市場障害を引きおこす基因となっていることは, しばしば目撃体験する所である。そうした立場からも食糧は出来るだけ国内自給をはかるべきである。このような意図から農業生産の態勢は長期的に農業構造の基礎を確立せられなければならない。
- 中京大学の論文
- 1974-01-25
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