名古屋市における精神障害者小規模作業所の現状と課題
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概要
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精神障害者小規模作業所は、地域における精神障害者の社会復帰に重要な役割を果たしている。本研究は、名古屋市における作業所の現状を把握し、その課題を明らかにすることで、今後の作業所のあり方について検討することを目的とした。調査は同意の得られた市内13ヵ所の作業所指導員に対し、質問用紙を用いて聞き取り調査を行った。その結果、以下のことが明らかになった。1)利用者の多くが自分の居住区の作業所に通っており、どの作業所も定員超過状態であった。2)利用者への手当額は日額478円と低く、作業環境も十分とは言えない。3)各作業所は財源の8割以上を名古屋市からの補助金に頼っている。4)作業所指導員は収入の低さ、各種制度の不備など雇用環境は良いとは言えない。5)作業所指導員が挙げる現在の作業所の問題点は、資金不足、作業所の今後の方向性、指導員数の不足であった。
- 名古屋市立大学の論文
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