当病院における脳ドックの現状
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概要
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背景:東邦大学大森病院では2001年5月に脳ドックが開設された。受診者の地域的特徴とMRI,MRA所見および脳卒中の危険因子との関連に検討を加えたので報告する。対象と方法:対象は2001年5月から2004年3月に脳ドックを受診した195名で男性105名,女性90名,平均年齢は57.6±14.8歳であった。脳ドックでは問診,胸部X線,心電図,血液・尿,MRI,MRAの検査を行った。結果:受診者は東京都81%,神奈川県15%,千葉県2%,埼玉県1%,その他の県1%であった。MRIでは脳梗塞が全体の40.0%,脳萎縮3.8%,副鼻腔炎6.2%,その他6.2%であった。血液・尿検査では高コレステロール血症21.9%,肝機能障害21.4%,高中性脂肪17.7%,腎機能障害7.8%,LDL異常7.3%,高血糖4.2%であった。血液検査で異常値を示した割合を脳梗塞群と非脳梗塞群で比較したところ,すべての検査で脳梗塞群が高率を示した。心電図での異常は24.6%にみられ,その内訳は不整脈24名,虚血性心疾患18名,その他6名であった。脳梗塞群の血圧は収縮期,拡張期とも非脳梗塞群より高かった。MRAでは脳動脈瘤が7.2%,動脈狭窄が13.3%に認められた。
- 東邦大学の論文
- 2005-01-01
著者
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