グルタミン酸および軸索損傷により惹起される脊髄運動ニューロン死に対するInsulin-like Growth Factor-Iの神経保護効果
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概要
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目的:神経栄養因子の1つであるinsulin-like growth factor-I (IGF-I)を用い,脊髄運動ニューロン死に対する神経保護効果を検討した。対象および方法:in vitroでは培養細胞にグルタミン酸を添加することにより,in vivoでは生直後のラットの坐骨神経を切断することにより運動ニューロン死を惹起させ,検討した。結果:IGF-Iはin vitro,in vivoといずれの状態においても脊髄運動ニューロン死に対して神経保護効果を認めた。結論:IGF-Iが運動ニューロン死に対して有効であったことは,これらのニューロンが選択的に障害される筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療を考えるに当たり,何らかの示唆を与えるものと考える。
- 2004-07-01
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