基礎看護実習における理論と実践の統合に対する教育
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概要
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看護の進学課程における基礎看護実習は,准看護師教育で習得した日条生活の援助技術を確認して応用し,看護の理論と実践の統合を図る学習を積み重ねることを目的とする。本研究では,学生が援助を実践するなかで,教科で学んだ知識や理論を,学生自身が自覚して活用し統合するための教育上の課題を明らかにすることを目的とした。その方法として,学生の実習日誌の内容を,『科学的看護論』において看護実践の基本的な柱となる三重の関心に基づき分析した。その結果,学生の看護の視点が「知的な関心」に偏っていること,その内容も断片的なものにとどまっていることがわかった。患者の全体像に近づく前に目前の現象に〈何かをなそう〉という意識が強いために,患者の全人的な理解と理論に基づく看護の判断を深めにくくしている。学生自らが視点を広げる力をつけるために,教科での理論が活用できるという学問への関心や楽しさを意識づける教育が必要である。
- 熊本保健科学大学の論文
- 2004-03-15
著者
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