化学講義における講義内容予告プリント導入による学習効果について
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概要
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高等学校教育の中で,理科の授業の時間短縮と学力低下が問題になっている。銀杏学園短期大学においても,化学に対して苦手意識を持ち,講義および実習に消極的な態度で臨む学生が多くみられた。その実態を把握するため,銀杏学園短期大学の衛生技術科1年次を対象に,高校での化学の履修などに関するアンケート調査を実施した。1998年から5年間の調査の結果,高校での化学の履修状況は年々低下しており,また2000年から2002年に実施した実力テストの成績も低下していた。入学後の化学履修に不安を覚える学生への対策,および講義の理解度を高める方策として,2002年には講義内容の予告を配布して予習の推進を図った。予習率は29.5〜77.1%と講義回によりバラつきが見られ,平均予習率は49.6%であった。各単元終了時に実施した小テストの成績は,講義予告を配布しなかった2001年に比べて上昇した。
- 熊本保健科学大学の論文
- 2004-03-15
著者
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