企業の所有構造と経営権の配分の決定
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概要
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大企業の多くには大株主が存在し,経営介入などを通じた大株主による実質的な経営権行使が観察されている。本稿では企業の創業者がどのような条件のもとで外部大株主を形成するのかを調べた。創業者に比べて大株主のほうが経営能力が高いとして,創業者による株式売却を通じた経営権の移譲は,大株主の資金が豊富な場合により生じやすいことが示された。また大株主が経営権を掌握する場合,株式の過半数超を取得することが示された。ここでの結果は企業の経営権の配分とファンドの規模の関係や株式売却におけるセグメンテーションについての示唆を与える。
- 近畿大学の論文
- 2005-07-15