ジョン=カーとイギリス産業革命期の南ヨークシアの炭鉱における地下運搬の改善 : イギリス石炭産業史の一齣(上野秀夫教授退任記念号)
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概要
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18世紀後半から19世紀はじめにかけて,鉱山技師であり,炭鉱監督官のジョン=カーは南ヨークシアで坑内運搬の発展に努力した。彼はまた1797年にThe Coal Viewer and English Builder's Practical Companionという1冊の本を刊行した。この本は彼の炭鉱監督官としての貴重な経験に裏づけられた著作であった。本稿においてかつて希製本であったカーの著作をとおして彼がイギリス産業革命期にいかに坑内運搬を改善したかを明らかにしたい。さらに1930年代に路面電車に50年以上関係してきたシェフィールドの市議会議員,F.ブランドはカーの著作に強い関心を示し,その入手のための古書店や公立図書館などとの書簡のやり取りをしていた。この過程を追っていくと,炭鉱監督官カーの別な側面が明白になって来るので併せてそれも紹介したい。
- 近畿大学の論文
- 2005-03-25
著者
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