部分陰となる太陽電池セルの温度上昇に関する基礎研究
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概要
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太陽電池モジュールは,建物,積雪等による部分陰の影響を受けて,その発電出力が低下することが問題となっている.特に,積雪による部分影の影響は大きく,外部からの電力供給による融雪装置の検討が進められている.一方,筆者らは120W太陽電池モジュールを用いた実験で,一個のセルが陰に覆われた場合,そのセルの温度が日の当たっているセルの温度より高いことを明らかにしている.本研究では,120W太陽電池モジュールにおいて6個のセルが陰で覆われた場合,それらのセルの温度は日の当たっているセルの温度より低くなることが分かった.さらに,陰になるセルの温度が,そのセルの枚数で異なることを解明した.陰で温度の下がるセルであっても,他のセルからの電力供給で温度を上げることができた.モジュールに雪が積もると,セルは雪で陰になるので,その陰のセルの温度を上げて雪を溶かせることが可能であることを示している.従って,本研究は外部からの電力供給を必要としない,新しい融雪手法を提案している.
- 舞鶴工業高等専門学校の論文
- 2005-03-10
著者
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