法人実在説の端緒とその意義 : 法人本質論再考
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概要
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法人本質論の検討の際には、従来からサヴィニーとギールケの学説が比較されてきた。しかし彼らの理論提出の時期は食い違っており、無媒介な比較はためらわれる。そこで本稿では、法人実在説の端緒に立ち返り、G・ベーゼラーのゲノッセンシャフト論成立の経緯を検討する。ここから、法人実在説はその端緒において、法人の現行法による正当化の側面を捉えていたこと、準則主義を根拠付ける学説であったことが示される。学説の社会史的検討の重要性が指摘され、さらに得られた知見より、現代的な法人格の問題に対して一定の提言がなされる。
- 人間環境大学の論文
- 2005-03-31
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