受身文の動作主マーカーについての一考察 : 主に「に・によって・から」を中心に
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概要
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受身文における動作主マーカーの使い分けを「に」・「によって」・「から」を対象に, 動作主・被動作主・述語動詞の三つの要素から調べた。その結果, 「から」・「によって」はその本来の意味と深い関わりをもち, 「から」は「動作の出自」, 「によって」は「手段・方法・原因」などの意味として捉えられる時に用いられ, そして, 「に」は一言で言うことが難しかったが, 大抵, 「有情物の動作主」と「無情物の状態の対象物」として捉えられる時に用いられるということがわかった。
- 東北大学の論文
- 1991-09-30