学校における生徒指導と問題行動対策 : 昭和20年・30年代の文部省通知と青少年問題協議会答申の分析を通じて
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概要
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「生徒指導」は多義的であり,大別して,ガイダンスと問題行動対策と同義に用いられることが多い。両者の関係を明らかにするため,昭和20・30年代の文部省通知と青少年問題協議会答申の分析を行った。その結果,当初,「生徒指導」はガイダンスと同義であり,一方,少年非行対策は社会教育を中心に行われていた。しかし,昭和30年前後より,「生活指導」という用語で,特別教育活動や道徳教育を通じて問題行動対策が行われるようになり,改めて「生徒指導」が用いられた昭和40年の『生徒指導の手びき』では,積極的生徒指導,消極的生徒指導という2つの意味が存在するようになった。今日,「開かれた生徒指導」,「生徒指導のネットワーク化」が求められており,両者の統一を図った「生徒指導」の理論化とその実践との融合が求められている。
- 上越教育大学の論文
- 2005-09-30
著者
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