歯科衛生士法違反から見た歯科医業に関する抵触行為について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
医業において医師法違反が最も多く散見されるように、歯科医業においては圧倒的多数の歯科医師法違反が認められる。歯科衛生士法は1948年に定められ、この法律のもとに56年間に18万人の歯科衛生士が養成されている。今回歯科関係法規のうち、歯科衛生士法違反に関し、全国の都道府県警察本部から報告された資料により作成された「警察庁犯罪統計書」及び厚生労働省ホームページ「医道審議会医道分科会議事要旨」を資料として検討した。1948年〜1971年には歯科衛生士法違反は認められなかった。1972年〜1998年の27年間には送致件数は16件9人であった。年間最も多かったのは1972年で、送致件数3件1人であった。歯科衛生士法違反と歯科医師法違反数の相関は認められなかった。歯科衛生士や歯科技工士が業務範囲を逸脱して歯科医師業務を行ったとして歯科医師法違反とされた例があるが、歯科衛生士免許保侍者が歯科衛生士法違反に問われた例は見られなかった。また、歯科診療室の実態調査では歯科医師や診療放射線技師が行うべき業務を歯科衛生士が日常的に行っている事例もあった。歯科衛生士は一層重要性が増し、役割が拡大しつつある。歯科衛生士は法に基づく業務範囲を再認識する必要があると考えられる。
- 2005-03-10
著者
関連論文
- 横浜市大で取り扱った従業中に発生した突然死および災害死の実態調査
- 口腔温の測定時間に関する研究
- 死因と環境因子に関する研究 : 気管支喘息死について
- 体温上昇に着目した腋窩温測定の試み
- 環境温の口腔温測定値に及ぼす影響
- 口腔検温に関する研究 : 環境温の,口腔,指尖部,側腹および腋窩の血流と温度におよぼす影響
- 咀嚼運動の口腔内温度に及ぼす影響 : サーモグラフィー及びサーミスタ温度計を用いた口腔温測定法の比較
- 実験的凍死の残余窒素値の変動について
- 寒冷曝露時の抗体産生能に関する研究
- 寒冷曝露によるグルタチオンの消長
- 頭部冷却が脳質温,脳脊髄液温および直腸温におよぼす影響
- 鮮度センサ-による筋肉中のATP関連化合物の消長と死後経過時間への応用
- 検温法の変遷とその方向性について
- 夏季(5-9月)における入浴死
- 歯科衛生士学生への接遇教育に関する考察(2) : 学生の意識調査から
- 歯科衛生士法違反から見た歯科医業に関する抵触行為について
- 母乳の温度と体温に関する研究
- 耳内検温法に関する研究
- 気象条件と死因の関連性について
- 学生の喫煙率と禁煙教育(第1報)
- 「ヒヤリ・ハット」から学ぶリスク管理 : 歯科衛生士学生のスケーリング実習
- 歯科衛生士学生の危機管理意識(歯科衛生学科)
- 歯科予防処置実習時の危機管理
- 看護職による口腔ケアの動向
- 歯科衛生士教育の中での危機管理
- 歯科衛生士学生への接遇教育に関する考察(3) : 患者さんとのコミュニケーション
- 歯科衛生士に必要な危機管理能力
- 社会福祉を視点とした高齢者の口腔ケアの必要性について
- 歯科衛生士教育におけるリスクマネージメントの必要性
- 歯科衛生士学生への接遇教育に関する考察
- 歯科衛生士とコミュニケーション・スキル
- 介護のなかでの歯科衛生士の活動
- 歯科衛生士業務と社会福祉の関わり
- 看護の場における口腔ケア(II) : 口腔ケアの方法についての文献調査
- 臨床実習を考える(2) : 歯科衛生士の活動の場の拡大
- 看護の現場における口腔ケア-医療・看護系文献の調査から-
- 臨床実習を考える-歯科衛生士にとっての臨床実習とは-
- 歯科衛生学生の臨床実習における針刺し事故発生要因の分析と感染予防教育について
- 人間と環境
- サーマルリカバリー法を用いた口腔内温度測定に関する研究
- 体温 : 基礎と臨床
- 間食傾向と口腔清掃の意識について
- 口腔内の自覚症状と食品の摂取傾向について
- 歯磨剤と口腔清掃補助用具について
- 歯と食べ物(第2報)
- サーモグラフィを用いた死後経過時間推定に関する研究(第3報)
- サーモグラフィを用いた死後経過時間推定に関する研究(第2報)
- サーモグラフィを用いた死後経過時間推定に関する研究(第2報)
- サーモグラフィを用いた死後経過時間推定に関する研究
- サーモグラフィを用いた死後経過時間推定に関する研究
- 環境温が耳下腺唾液と顎下腺・舌下腺唾液の温度に与える影響について