家庭科教材のIT化に伴う現状把握と今後の展開に向けた研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年、Information Technology(情報通信技術)が急速に進展している。学校教育現場においても、学習指導要綱の改訂などを受けて、コンピュータを活用した授業実践への取り組みが活発に進められている。本研究では、高等学校家庭科のIT補助教材を作成し、その活用に向けた現場の把握と継続的な活用の方法に向けた試みを行った。2003年5月から2004年6月まで最初2回は同じ県立高校、最後の1回は他の県立高校において、全3回ほど授業実践及びアンケート調査を行った。IT補助教材は、Macromedia社製Director MX(Mac& Windows)を用いて作成した。今回3回の実態調査結果では、IT補助教材の活用によって学習内容の定着や学習意欲の高揚に効果が認められ、IT化教材の高等学校家庭科における教育上の有効性が確認された(p<0.001)。また、改良に対しては、イメージ性が中心と認識される傾向であった。このことから家庭科補助教材はTextで説明された内容を生徒が認識しやすいようにイメージ映像化することが、教育を考えるとより有効であると想定された。
- 2005-03-04