歴史統計から見たデフレ(経済統計)
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概要
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デフレの定義については、次の三つが考えられる。(1)(物価動向にかかわらず)不況、景気後退をさす場合 (2)物価の下落を伴った景気の低迷をさす場合 (3)物価の持続的な下落をさす場合 デフレの定義を国際的な基準に合わせ、かつ物価が下がること自体に問題があるとの観点からすると、(3)の定義をデフレの定義として採用することとした。この定義によると、「現在、日本経済は緩やかなデフレにある」と判断できる。一方、政府としては、「デフレ」を「(単に物価が下落することを指すのではなくて、)物価の下落を伴った景気の低迷をさす場合」と定義している。したがって、政府としてはこの定義に基づいて、デフレであるかどうかを判断している。このデフレを長期の歴史統計で見るために、わが国の物価の沿革を調べ、次いで物価と景気変動の超長期の景気は実は物価循環なのだと言われるほど、景気と物価には長期的関係がある。ここには一方的な因果関係があるのではなく、相互依存的に決まってくると考えられる。
- 千葉経済大学の論文
- 2004-01-10
著者
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