変性および未変性アルブミンのリソソームによる分解
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概要
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生体内における血漿アルブミンの分解機構を明らかにする目的で,化学修飾した変性アルブミン(マレイル化及びホルミル化アルブミン)と未変性アルブミンをラット肝臓から調製したリソソームとインキュベー卜した。ウェスタンブロッティング後,抗アルブミン抗体によりアルブミンを検出した結果,マレイル化アルブミンはインキュベート30分後にはほぼ完全に分解され,ホルミル化アルブミンは比較的ゆっくりと分解された。未変性アルブミンはインキュベート60分後まで殆ど分解されなかった。これらのことから,リソソームを経由するアルブミンの分解は,生体内において立体構造の変化したアルブミンを認識して行われることが示唆された。
- 明治大学の論文
- 2003-03-18
著者
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