規制改革をめぐる交通政策論の系譜と展開(杉本達哉先生退任記念号)
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概要
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現代の交通政策の最重要テーマは規制緩和であるが,それに伴って新たに必要となるのが競争原理によって解決できないさまざまな交通政策上の課題に対して合理的かつ効率性にすぐれた交通政策の新体系を整備することであり,両者を合わせて規制改革と呼ぶ。鉄道の上下分離,交通政策の地域化,交通公企業の民営化などは規制改革の新しい局面を表し,かつて自然独占型規制政策によってカバーされてきた政策課題や交通調整政策が掲げた政策テーマにつよい関連性を有している。規制改革をめぐる交通政策論を的確に理解するには産業化以降の交通政策の展開過程や規制政策をめぐる多様な議論の展開過程を総合的に把握することが必要である。
- 近畿大学の論文
- 2005-03-31
著者
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