アメリカ通商政策形成過程におけるロビイング活動の役割(経済・金融領域)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
アメリカ通商政策形成過程には, 議会と行政府, そして民間セクターが参画している。従来のこの過程に関する研究では, 議会と行政府がこの過程における主導的役割を担っており, 民間セクターは副次的にその過程に参画しているという前提で議論が行なわれてきた。しかし議会と行政府が民間セクターによるロビイング活動の影響を受けながら動態的に政策形成を行なっているという事実を考慮すると, むしろ民間セクターこそがこの主導的役割を担っているのであり, 議会と行政府はそれに奉仕する副次的な存在であると言える。本稿では, 民間セクターがこの過程に参画する手段であるロビイング活動の実態を整理しながら, その活動がこの過程で果たしている役割を検討してゆく。
- 2004-09-30