フィットネスクラブ従業員の教育研修に関する研究
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概要
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本研究では、フイットネス産業の発展、活性化のために重要な課題とされている従業員の育成や教育について焦点を当て、その実態を把握するとともに課題を整理することを目的とする。調査方法は、近畿、東海、中国エリアのクラブを対象にアンケート調査を郵送法によって実施した。教育研修の実施者や内容は正社員、契約社員、パート・アルバイトの従業員種別によって、違いがあるのかどうか。あるとすれば、それは顧客満足を向上させる目的に対して、適切な方法であるのかという視点から分析を試みた。結果として、従業員種別毎の研修実施頻度、実施担当者、内容についての実態を把握することができた。また、今後の課題を検討する材料として以下のポイントを考察することができた。1)従業員に非正社員が多数を占める構造が、今後も続くことが予測されること。2)従業員の教育によって提供サービスの向上を達成させようとするならば、従業員の種別に関わらず、教育計画が必要であること。3)実施した教育研修が提供サービスやプログラムの品質の向上にどう結び付いたのかという、教育研修の評価について言及していく必要があるということ。今後、実際に研修を実施する際に、事業所内で課題としている点や、従業員の人材教育に関しての計画を含めた方針、実施した教育研修に対しての評価システムについての情報を集め、分析し、教育研修を効果的に実施していくための指標を見出していくことが重要である。
- 2005-03-31