電位依存性カリウムイオンチャネル遺伝子KCNQ3のマウス胸腺における発現
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概要
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我々は,近年,カリウムイオンチャネルと免疫系との関連性が報告されていることから,てんかん症候群のうち,良性家族性新生児痙學(BFNC)の原因遺伝子と推定されているKCNQ3の胸腺における発現についての検討を試みた。RT-PCR及びリアルタイム定量PCRにより,KCNQ3は胸腺において発現しており,その発現量は全脳に対して約7%弱であることが明らかになった。また,in situ hybridization及び免疫蛍光染色により,KCNQ3遺伝子は胸腺に存在するある特定の細胞群に限局して発現する傾向が認められ,これらの細胞においては,これまでに知られていない生理的な役割を担っている可能性が示唆された。従来,KCNQ3は神経系特異的であると考えられてきたが,本研究によりKCNQ3遺伝子は免疫系組織である胸腺にも発現していることが判明した。
- 金沢医科大学の論文
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