WEB利用による授業記録の公開(1) : 学習システムとしてのWEB活用の方法

概要

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美術教育や造形教育の分野では、「課題作品」を媒介させた教育活動が展開されている。課題提出作品の写真データは、教師の手もとに残されるものの、有効活用されているとは言いがたい。本稿は、それら写真データをはじめとする授業記録を、WEBを利用することで学生の教育活動に資するための3種類の試行を報告するものである。「1、課題作品および実習プロセスのデータベース化」では、教師が記録した学生の作品を、学生が自由に閲覧するための方法としてWEBを利用することについて述べた。「2、レポート提出後の処理に関する試行」では、提出レポートをPDFデータ化し、添削やコメントを記入してWEBに掲載することで、受講学生が自分や他学生のレポートの閲覧を可能にする方法について報告した。「3、講義VTRの作成とその活用」では、パワーポイントを用いたビジュアルベースの講義形式の授業を、丸ごとVTRに記録しWEBにて視聴する方法と効果について述べた。以上3件の試行は、「グローバル化時代に求められる高等教育の在り方について(答申)」も受け、美術科の授業方法改善の試行として実施した内容の報告である。
2005-10-30