コンピュータによる和歌山県のわらべうたの音階の分析
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概要
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音楽の世界では,今日コンピュータは実践的分野(作曲・演奏・鑑賞)のみならず,研究的分野(音楽学・情報検査等)においても大いに利用されている。本稿は,研究的分野(民族音楽学の領域)においてコンピュータを応用した研究事例の報告である。すなわち,筆者が調査した和歌山県全域のわらべうたに関して,その音階と遊びの種類等の分析にコンピュータを利用し,それぞれの傾向や特徴及び音階と遊びの種類の相関関係等を,地域的特性や環境的特性との関連で解明したものである。さらに今回の研究の過程において,わらべうたの研究資料に関する,コンピュータによるファイル・システムの開発(ミニマルなデータ・ベース化の試み)も行なった。今後,同じ方法論に基づいて他の地域のわらべうたの研究を行なう際に,比較研究を容易にするためである。なお紙数の関係から,今回の報告は主に音階の分析と,その資料のデータ・ベース化に集点を絞って論述した。
- 和歌山大学の論文
- 1993-03-31
著者
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