中国家電メーカーの競争力がいかに蓄積されてきたか : 企業戦略論の方法で考察してみる
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概要
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本文は中国のWTO加盟と市場の本格開放にともない、急速に輸出が拡大し、海外現地生産も展開している中国の家電メーカーを取り上げ、企業戦略論の枠組を適用しつつ、中国家電メーカーの競争力蓄積問題を検討した。中国の家電メーカーに対する政府によるコントロールは70年代末から80年代半ばまで一時強化されたが、80年代の後半になると、家電製品の生産が売り手市場から買い手市場へ転換したため、ほぼ不可能になった。その中、80年代に後発の家電メーカーは、厳しい国内市場競争でしのきを削ってたたかい、現場の生産管理能力、市場の販売・サービス能力や製品の開発能力を高めて、着々に伸びて強くなっていた。市場経済の波を乗って急速に拡大し、先発の政府「指定メーカー」と入れ替わって頭角を現し、業界の上位に上ってきて、さらに、多国籍企業と連携しながら、国際市場の競争にも加わっていた。
- 沖縄大学の論文
- 2005-03-31
著者
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