グローバルな人権推進のための国際援助ネットワーク(TANs) : 社会的発展における情報通信技術(ICTs)の役割
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概要
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人権を推進し社会的発展を促進することは、情報化時代にとっての重要な課題である。いまや人権擁護は、グローバリゼーションのプロセスの中にも位置づけられている。グローバル経済の再構築とそれが地域の政治、ビジネス、生活に与える影響とは、新しい情報ネットワーク社会とディジタル資本主義の出現がもたらした結果である。これによって、グローバルな競争力を強化することを目的として、ユビキタスなネットワーク社会-すなわち全体としての電子政府と電子商取引-の構築に向けた多くの国民国家のプロジェクトが次々と現れている。ここで重要な問題は、強い力を持った国家と新たな(グローバルな)市民社会との間にある力関係や発展に関わる緊張や矛盾といった問題がある中で、人権擁護の新たな形とはどのようなものになるのか、また、情報通信技術(ICTs)を使って、サイバースペース内の、あるいはそれを越えた社会-政治的(電子)移動が社会的発展を実現できるようにするには、どうすればいいのか、ということである。 ITCsのおかげで、国際援助ネットワーク(TANs)はグローバルな発展計画を策定するに当たって影響力を持つようになった。この論文は、アムネスティ・インターナショナルに関するケース・スタディに基づいて、グローバルーローカルなレヴェルでの人権促進におけるTANsとICTsを検討している。
- 関西学院大学の論文
- 2005-03-31
著者
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