旧約聖書の『ヨブ記』は、義人の苦難という普遍的な宗教問題を取り扱っている点で、世界の宗教史上でも重要な宗教文書である。この小論では、ここに記されている様々な対話を検討することによって、宗教問題をめぐって展開される対話の性質、また、宗数的な疑問や沈黙から宗数的な確信を通じて宗数的告白にいたるプロセスについて考察した。
岡崎学園国際短期大学人間環境学研究所