継続を表わす補助動詞「-続ける」の成立
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概要
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本稿では、現在、文法化し、生産性が高い補助動詞「-続ける」が、中古中世においては、文法化していなかったことを明らかにした。「〜続ける」が「〜することを継続する」という意味構造を持ち始めるのは、中世後期から近世にかけてであり、更に生産性が高くなり、文法化するのは大正期に入ってからであると見られる。新しい意味構造は、「続ける」自体の意味変化、後の時代における語構造の再解釈が、要因となって出現した。
- 2001-11-15